遮熱原理とその独自性

「熱を消す塗料=熱交換塗料」の遮熱原理とその独自性

今、「機能性材料としての塗料」に問われるもの

 

 

1.「熱交換塗料」は、―反射型塗料―ではありません。

「反射型塗料採用」に関する疑問

 

現在、塗料を使った「太陽光の照射熱」に対する遮熱、断熱の方法としては、「反射型塗料による塗装面での熱の反射」という、極めて単純な方法が主流となっています。

一般に言う―太陽熱高反射塗料―を塗布するというものですが、この方法は、塗装面に汚れが堆積して行くという経年変化を軽視したものです。大気中、雨水中に含まれる汚れ(黄砂、煤塵、車塵等の汚染物質)がもたらす塗布面の変化は、「反射型塗料の初期能力」に対して確実に悪影響を与えるからです。「汚れたら反射しなくなる」それは当然の結果であり、初めから分かっている事なのですが、多くの建築関係者が、未だに反射型塗料を採用しているのは何故なのでしょう?高機能をうたった物であってさえ、中には耐用年数が3~4年の反射塗料もあり、そうであるならば、コスト面を考慮すると、むしろ一般塗料の方が無難と言えるのではないでしょうか。

 

 

2.「熱交換塗料」の遮熱原理

「塗料による遮熱」の方法原理を見直す

 

「熱交換塗料」の遮熱の方法は、「塗装面による―熱の反射―」ではなく、「塗装面による―熱の取り込み―」です。

これは、「熱交換物質と呼ばれる特殊な物質」が持つ特性=「エネルギーの転換作用」を物理的に応用したもので、取り込まれた「熱エネルギー」が微細な「振動エネルギー」へと形態を変化させる事によって、その場で「熱の消費」が行われる仕組みです。

つまり、「熱交換塗料」の遮熱の原理は、「熱の反射」ではなく、「熱の転換」なのです。この「方法原理の相違がもたらす結果」は、今後、屋外用機能性塗料として何を選択すべきかを結論付けているはずです。

例えば、反射型塗料と真反対のこの方法ですと、「塗面反射で熱をまき散らす」事による、周辺部への悪影響もまず起り得ません。

塗面の照り返しにおける眩しさや、暑さは、反射する能力に比例しますので、高反射塗料であればあるほど、最初は周りに熱を発散し、経年変化とともに、やがて塗布面とその下層部自体が「蓄熱」するようになります。

この「反射型塗料の致命的とも言える欠陥」は、あまり認識されていないと同時に、何故か伏せられています。一度、「経験者の真実の声」を聞いてみる必要がありそうです。

 

 

3.「熱交換塗料」の遮熱効果の持続性

遮熱原理の違いによる「半永久効果」

 

反射型塗料の遮熱効果が、汚れ、キズに伴う経年変化とともに減衰して行くのに対して、「熱交換塗料」は、塗幕が剥離しない限り、理論上、半永久的な効果の持続が可能です。塗布面に大気中の汚れが堆積しても、遮熱効果が阻害される事は有りません。キズや、カーボン状の厳しい汚れであっても、その影響を極めて受けにくい塗料なのです。この事は実験によって立証されていますし、そもそも路面に対して応用できるという事実は、まさにその証です。

熱交換塗料汚れ試験(別紙参照)

 

 

4.「熱交換塗料」の遮熱効果の耐用年数

「理論値」による耐用年数

 

反射型塗料の耐用年数が、メーカーにより諸説あるのに対して、「熱交換塗料」の耐用年数は、ウエザーメーターによる「理論値で10年以上」である事が証明されています。試験結果は2000時間をクリアしており、200時間を1年と見なす計測値が10年を保障している事になります。これについては、スーパーキセノンウェザーメーター:スガ試験機株式会社製、による耐候性試験結果報告書(別紙参照)をご覧ください。

反射型塗料の場合は、例え塗料自体の耐用年数がそれを超える物であったとしても、塗装面の汚染による遮熱効果の低下は、塗布した時点から始まっているという事を忘れてはなりません。

 

 

 

5.「熱交換塗料」の遮熱実効時間帯

「熱エネルギー消費対応24時間」という独自性

 

反射型塗料の遮熱有効時間帯が、太陽光線の照射時のみであるのに対して、「熱交換塗料」の遮熱有効時間帯は24時間に及びます。

これは、反射型塗料の遮熱への対応が「反射作用のみ」であり、さらに蓄熱された熱に対しては対応出来ないのに対して、「熱交換塗料」の場合、「日没後も遮熱対応」を続けます。

これは、「熱交換塗料」に含まれる「熱交換物質=熱を消す働きを持った物質」の活動停止分岐温度が摂氏25度(前後)以下であるためで、夜間においても、分岐点に向かって「熱エネルギー消費」を続け、活動を停止することはありません。

この働きにより、熱を抱え込んだアスファルトや、コンクリート建造物のヒートアイランド現象の緩和が、速やかに行われるのです。

そして、「24時間対応という独自性」により、温熱環境の改善を目的とした用途の、あらゆる場面設定が可能となります。

 

6.「熱交換塗料」の冬季における優位性

「分岐温度摂氏25度」がもたらす利点

 

遮熱塗料の「冬場における効果、作用」については、あまり関心が持たれていません。寒くなると遮熱の必要が無くなるからです。と言うより、逆に日射熱を率先して取り入れなくはならなくなるからです。真冬の太陽エネルギーは、夏場と違って、上手く屋内に取り込む事によって、暖房費の節減につなげたいものです。

反射型塗料は、塗布初期段階であれば、夏冬を問わず太陽熱を反射放出しますので、冬場の熱の取り込みが必要な時もそれを許しません。ただ、年数の経過と共に反射能力が低下して来ると、夏も冬も、熱貫流による熱の侵入を許すようになって行きます。

これは、「反射型という塗料方式の原理的な限界」を意味しています。

「通年省エネ」という視点に立って見るならば、受け入れがたい結果です。

「熱交換塗料」の場合、まず、塗料に含まれる熱交換物質の「活動分岐温度」が、摂氏25度前後である事に着目して下さい。

この分岐温度が、冬には必然的に有益な結果をもたらします。つまり、塗面温度が25度を下回ると、熱交換物質の活動が停止し、熱エネルギーを率先して受け入れる様になるのです。

 

 

 

 

 

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